「新宿Geek Lounge#5 新卒・中途研修Meetup」に参加してきた
新卒、中途のエンジニアの教育について興味があり、何か面白いイベントがないかと思っていたところ、セプテーニオリジナルさんが以下のイベントを開催していたので、参加してきました。
shinjuku-geek-lounge.connpass.com
ビズリーチ
- 佐藤さん
- 新卒2年目、普段はScala, Typescript
研修について
研修の概要
- 完全オリジナル、外注はしない
- 現場の社員が兼業で行う(2〜3年目のエンジニア)
- 4 − 5月:座学
- 6月: HTTP Server
- 7月: Web application
研修の目的
- 新卒エンジニアにどうなってほしいか?
- 求めてるのは即戦力?
- 即戦力ではなく、成長角度の高い骨太エンジニア
- 主体的
- 正しく情報収集できる
- 課題の背景、目的をふみこめる
- 0 -> 10でプロダクト作りきれる
- なぜ骨太エンジニア?
- 多事業化&事業の成長
- 事業の変化に対応しながら自分で成長できるようになってほしい
3つの研修
- 座学
- 現役エンジニアが講義(外注しない)
- 座学の目的
- 土台作り。広く浅く引き出しを増やす
- コンテンツは毎年変わる
- HTTPサーバー研修
- Webアプリクローン
- クローン元と違うとこを一個作る
- 目的
- 0 -> 10で作りきる
- 現場では0を知り辛い
やってみての課題
- 座学のモチベをキープするのが難しい
- レビューコストがかかる
- 来る人のレベル感がわからない
ドワンゴ
- 水島さん
新卒研修について
研修の概要
Scala研修のポイント
- 基本的には自習ベース
- 新卒エンジニアの理解の速さの差は大きい
- こちらのペースで作ると調整が難しい
- 1日ごとの到達目安は置く
- 強い人の質問もほぼ全て返せるエンジニアがいる
- 強い新卒も飽きさせないのが大切
- グループディスカッション
- 研修中固定で4〜5人のグループ
- その日の学びを発表
- 研修生同士で教えあう時間を作る
- 研修生が質問しやすい時間を確保する
- 講師側にとって進捗の確認に役立つ
- グループ発表
- 誤解があれば訂正する
- 日報
- 進捗確認や教え方、テキスト不備などの気づき
- 翌日以降に適宜反映
- コードを書く力について
- テキストの課題を解く
- 毎日のディスカッションや発表でアウトプットする時間を作る
- 後半のPlayの研修でプルリクを投げてレビューするスタイルなので、コードを書く練習はそっちで担保している
セプテーニ
- 池田さん
- インフラ -> アプリ
新卒研修について
研修全体のポイント
- 学ぶべき領域をはっきりさせたことがよかった
- 技術、ヒューマンスキルどちらも
- ビズリーチ同様骨太エンジニアの育成が目的
Scala研修について
- Scala textを一巡(15日)
- REPLで確認
- 理解できるまで質問、調査
- 練習問題を準備
- 答えを教えるのではなくプロセスを通じて学んでもらう
- ドワンゴさんのPlayテキストでのウェブアプリ研修
- Webアプリをチーム開発
- DDDによるアプリの作り直し
アイスタイル
Before
- 中途向け技術研修がなかった結果、個人のモチベ依存になり、できるひとは転職していき、できない人が残るようになってしまった。
After
- ナレッジの一元化
- なんでも答えるチャンネルを作成(Go答えるマン)
- 社外向け勉強会
- アウトプット自体の勉強会
- なぜアウトプットを出すと良いか、勉強会でアウトプットすると良いか
感想
- ビズリーチさんは研修の目的とゴールがはっきりしていると感じた
- ビズリーチさんはドワンゴさんと比べると専任のメンターや講師がいないのでフォローやレビューなどが負担になるの
で、きめ細かいフォローはできなさそう
- ただ、教えることで学びになるのでそれを狙っているのかもしれない
- ドワンゴさんの研修は新しいこと言語に触れることが研修の目的と言っていたのでプログラミングができる新卒向けだと感じた。
Scalaに強い講師やメンターが多いので技術的に強い新卒の満足度は高いかもしれない
- ただ未経験の新卒などを教育するには数ヶ月の研修期間では到底足りないのでゴールを明確にした上で必要なカリキュラムを用意する必要があると感じた
- セプテーニさんは3月中盤から準備したらしく、準備が足りてないところがあったと話していたので、準備がやはり大切
- プレゼンの構成力、完成度でもビズリーチさんが一番良かった
- 質問も一番きていた
- おそらく研修の内容の紹介に入る前に前提条件や研修のゴールなどをしっかり話していたからこと聞き手と話し手の溝があまりなかったのがよかった
- どの会社の方も、人によって進行度や理解度が異なるのでできる人を飽きさせないようにしつつ、進行が遅い人をサポートするのに苦労しているようだった
- 中途の教育に関しては、最低限必要な知識を研修などでサポートしつつ、OJTで教育していくスタイルが多かった