[書評]IT全史を読んでみた
IT全史とは?
腕木通信、電信、電話、ラジオ、テレビ、そしてインターネット、AI に至るまでの250年の情報技術の歴史を描いた本です。
- 作者: 中野明
- 出版社/メーカー: 祥伝社
- 発売日: 2017/07/02
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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エンジニアをやっているが、ITの歴史に関しては疎かったので読んでみました。
ITの歴史の流れをざっくりと
腕木通信
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電信
↓
電話
↓
無線
↓
ラジオ
↓
テレビ
↓
コンピュータ
↓
インターネット
↓
IoT, ビッグデータ, AI
↓
シンギュラリティ?
技術遷移の共通点
前段階の資産を継承しつつ漸近的に推移していき、またそれぞれの遷移には技術的に断絶があるらしい。
例えば腕木通信 から 電信への遷移や電信から電話への遷移は前段階の資産を継承しつつ、技術的には別物(断絶)があるとのこと。
なので、今後社会を大きく変える技術も今あるインターネットとコンピュータでの資産は使いつつもそれまでの技術とは違ったものになるのではないか。と書かれています。
腕木通信
腕木通信(うでぎつうしん、semaphore )とは、18世紀末から19世紀半ばにかけて主にフランスで使用されていた視覚による通信機、およびその通信機を用いた通信網である。望遠鏡を用い、腕木のあらわす文字コードや制御コードを読み取ってバケツリレー式に情報を伝達した。 https://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%85%95%E6%9C%A8%E9%80%9A%E4%BF%A1
ざっくりいうと腕木通信機という3本の腕木からなる装置を利用した通信のこと。腕木を曲げて様々なパターンを作ることができ、パターンに応じて意味が与えられた。
腕木通信は1794年7月フランスのパリ ~ リール間の約200kmで最初に開通した。 リールは当時敵国であるイギリス、プロイセン、オーストリアに地理的に近くパリとの間に情報のやりとりを迅速に行いたいという背景があった。
近代の通信の特徴として情報そのものを手紙のように手で持つことができないことがあげられ、腕木通信が近代的である理由もこの情報の伝達に手紙のような手に持てる媒体を使用しなくなったという点で近代の通信と言える。
電信
電信以降はまとめるのが難しかったので続きは本を読んでください!
読んでみての感想
エンジニアと名乗りつつ今使っている技術がどういった歴史的経緯や変遷を受けて今使っている(使われている)のか知らなかったので今を知る上で、さらにはこの先を知る上でも有用なんじゃないかと思いました。